La Folie 2020

La Folie 2020

ニューベルジャン

ラフォリー(2020)

Sour Brown Ale |  ABV - 7.0%

 

New Belgiumが誇るワールドクラスのサワーエール。2001年、2002年、2006年のGreat American Beer Festival、そして2004年のWorld Beer Cupで金賞を受賞。2020年にRatebeerのAmerican Sour 部門にて100点満点の評価。名称は「the folly(陽気な人)」を意味するフランス語に由来します。
 アメリカで醸造されるサワービールの先駆けとなるこの“La Folie”がデビューしたのは2000年初期のこと。最初はフレンチオークのワイン樽で熟成されたものを、手作業でボトル詰めして販売された。その数か月後にオーク・フーダー(注1)がブリュワリーに届き、それからはフーダーにて発酵されるようになりました。
 ベースビールはOscarと名付けられたラガービール(注2)です。Oscarの発酵を完了させて濾過した後に、室温の温度帯でオーク・フーダーに移します。そこで1年から3年ほど寝かせて熟成。ビールが木樽/野生酵母由来の複雑な香味を獲得していき、さらにフーダーに棲みついた乳酸菌がビールにゆっくりと酸味を与えます。こうして熟成を経たビールはフーダーごとに異なる味わいを持つため、それぞれをテイスティングした後にブレンドし、La Folieという1つの芸術作品へと昇華させます。ビールが移動するパイプが一部熱されており、そこを通ることで熱処理が行われバクテリア・野生酵母などが殺菌されます。瓶詰めされたビールに少しだけ酵母を加えてボトルコンディショニングを施した後、ようやく人々の手元へと出荷されます。
 このような長い道のりを経てグラスに注がれるビールは、はっきりとした酸味がありながらも、青リンゴやチェリー、プラムの皮を感じさせるフルーティーな味わいを持ちます。深い赤褐色でしっかりとした酸味を感じる口当たり、そして満足感のあるスムースなフィニッシュへと続きます。何故このビールが世界で最も素晴らしいビールと評されるのか、それは飲んだ者にしか分かりません。

注1) フーダー:ワインの発酵、熟成などに用いられる大型の木樽。600L以上の物を指すことが多い。
注2) New Belgiumのオーク・フードルでは、主にOscarとFelixと呼ばれるベースビールが熟成されます。どちらもラガービールですが、Oscarはブラウンの色合いに対し、Felixはゴールデンカラー。OscarがLa Folieとして発売されるように、FelixもLe Terroirというドライホップ・サワーエールとして発売されています。ちなみにOscarとFelixの名称は、The Odd Coupleという1960~70年代の映画/TVシリーズの登場人物に由来します。